12月19日(日)10時から西高宮公民館で、西高宮安全安心ジュニア隊(以下、「ジュニア隊」)20人が参加し、防災訓練が行われました。
ジュニア隊の年間活動として、毎年防災教育が組み込まれています。この日は避難・消火訓練、防災教育のビデオ鑑賞、避難所設営訓練として簡易テントとベッドの組み立てを行いました。
避難・消火訓練
公民館1階のホールで火災発生と仮定し、全員が駐車場へ速やかに避難。
続いて、消火器を使い消火訓練を行いました。
指導は甲種防火管理者、防災士の資格を持つ明瀬計さん。
「福岡市の2020年の火災発生件数は261件。原因は、たばこ、放火、コンロの順です。燃えたのは教室に換算すると19教室分になります」と明瀬さん。
まず4年生から訓練スタート。
ピ:ピンを抜く (黄色い安全ピンを抜く)
ノ:ノズルをはずす(手に取り火に向ける)
キ:距離を取る (火に届くように、かつ自分の身を守る位置から)
オ:押す (レバーを強く押す)
「ホースは初めは下に向けて、それから徐々に炎に向けるんだよ」と明瀬さん。
明瀬さんから
「火災が発生したら、まずおとなに知らせる。次に119番に電話する。その時、自分の場所を的確に伝えることが大事です」
「南区では、毎日のように不審者情報があります。知らない人に声をかけられても無視して、絶対に車に乗ってはいけないよ」
ビデオ鑑賞
次は公民館ホールに移動し、子ども向けに作られた防災教育のビデオ鑑賞(約20分)です。
2011年の東北大震災の津波の映像や、その時小学生だった人たちの体験談、その後どのように教訓として生かしているかなど、子どもにも大人にもわかりやすく中身の濃い内容です。
~ビデオの内容から~(震災当時、小学生だった人の言葉)
「毎回、同じ訓練を繰り返していたから、いざという時、高い所へ逃げる行動がとれた」
「中学生が山の方へ避難したから、同じように山へ逃げた」
大きな災害を体験した人たちの言葉はどれも説得力があり、みんな身動きもせず集中して画面に見入っていました。
石﨑館長(ジュニア隊副運営委員長)
「この西高宮公民館は、海抜何メートルか知っていますか」「12.5mです。福岡市の公民館は、震度5強以上の地震が発生すると、自動的に避難所が開設されます。外出先で地震にあったら、まず近くの公民館に逃げ込んで、お父さんお母さんの迎えを待ってください」
避難所開設訓練
ビデオ鑑賞の後は簡易テントとベッドの組み立てを行い、避難所開設の訓練です。
今日の訓練で何か感想は?
「最近、地震がよく起きているけれど、東日本大震災は特別大きかったのだなと思った」(小5男子)
石﨑館長
「東日本大震災の前に起こった阪神淡路大震災をきっかけに、行政として大震災への備えをするようになったんだよ」
岩田副会長(ジュニア隊運営委員長代行)
「日ごろの訓練がいかに大事かわかったと思います。うちに帰ったら、お父さんやお母さんと今日のことを話し合ってください」
参加者の声
「ビデオを観て大震災や津波の怖さを実感した。東北の子どもたちが自分の判断で避難したのはすごいこと。訓練が生かされている」(長曾我部ジュニア隊隊長・中2)
「訓練を継続して行うことが大事だと感じた。防災訓練の機会があれば積極的に参加したい」(中2男子)
「日ごろから備えをしておくことが、とても大事だと思った」(小4女子)