2021年11月1日月曜日

人尊協 創立25周年記念フェスティバル


10月23日(土)10時、西高宮小学校体育館で西高宮校区人権尊重推進協議会

男女共同参画協議会共催の「人尊協創立25周年記念フェスティバル」が行われ、各種団体、公民館サークルなどから84名が出席しました。

第一部では、人尊協・落合ムツ子会長、男女協・矢崎幸子会長の挨拶、高宮中学校美術部が制作した記念モニュメント(西高宮公民館に設置)の紹介。
また来賓の西高宮小学校・太田康治校長、南区生涯学習推進課推進員・増本沢美さんから御祝辞を頂きました。
続いて、学校法人 宮田学園(南区塩原)の留学生7人による自己紹介並びに民族衣装や自国の紹介、スタッフによるポスターセッション形式の民族衣装紹介がありました。

第二部は、マザー・アース人権啓発研究所主宰・山口裕之さんによるオカリナコンサートがありました。

【来賓
  西高宮小学校 太田康治校長、木下博子副校長、森田雅一教頭
  高宮中学校  村上慶樹副校長
  南区生涯学習推進課推進員 増本沢美
  元人権尊重推進協議会会長 金川輝久
            
(敬称略)
【講師
  学校法人  宮田学園国際貢献専門学校教師 後藤明裕
  (宮田学園留学生)ミャンマー2名、ベトナム2名、ネパール3名
  マザー・アース人権啓発研究所主宰 山口裕之
(敬称略)


【第一部
人尊協・落合ムツ子会長の挨拶
「本日の集いが参加された皆様にとっても、自らの価値観や社会の在り方を考えるきっかけとなり、そこから何かを始めようと思って頂ければ幸いです」

西高宮小学校・太田康治校長の御祝辞から
校区の皆様のご尽力に対して、心から敬意を表しますと共に感謝申し上げます。コロナ禍の中、皆様にお会いするのも初めてだと思います。広報紙ひまわりに『誰もが幸せを感じる社会とありました。西高宮小学校は今年70周年を迎えております。学校がハッピーな場所になるように一人ひとりを大事にする学校を目指します」

西高宮小学校・太田校長

南区生涯学習推進課推進員・増本沢美さんの御祝辞から
「コロナ禍の中、200名近くの地域の方々に『人権問題に関するアンケート』を実施され、実態把握の取り組みをされたことに感謝申し上げます。これからの世の中、未来を生きる一人ひとりが輝く西高宮となりますように願っております」


留学生による母国の紹介

民族衣装で母国の紹介をする留学生



〈ネパール連邦民主共和国
・民族衣装:サリー(女性)、ダウラスルワール(男性のコート)、ダガトピ(帽子)
・ヒラヤマ山脈中部南麓を占める国/人口:2930万人(平均年齢21
歳)
・面積:147.181㎢(日本の約0.38倍)
・郷土料理:ダルバード(ご飯と豆の汁)
・「ありがとう」は「ダンネバード」


〈ミャンマー連邦共和国
・民族衣装:ロンジー(女性)、パソー(男性)
・インドシナ半島西部にある連邦国/人口:5141万人(平均年齢28歳)
・面積:68万㎢(日本の約1.8倍)
・代表料理:モヒンガー(麺料理)
・「ありがとう」は「チェーズーティンバーデー」


〈ベトナム社会主義共和国
・民族衣装:アオザイ
・インドシナ半島の東洋部トンキン湾、南シナ海に沿うS字形の南北に細い国土
・人口:9620万人(平均年齢31歳)
・面積:331.230㎢(日本の約0.87倍)
・郷土料理:バインミー(バケットを使ったパクチー入りのサンドイッチ)
・「ありがとう」は「カム・オン」



留学生を紹介します!

ネパールから
・Pさん(女性)趣味はダンス
・Aさん(男性)趣味は読書、サッカー、好物はラーメン
・Pさん(女性)趣味は歌うこと、
好物はとんこつラーメン

ミャンマーから
・Sさん
(男性)趣味は映画
・Aさん(女性)趣味は読書と料理、好物は寿司と母国のモヒンガー

ベトナムから
・Rさん
(女性)趣味はショッピング
・Fさん(男性)趣味は読書


会場からの質問コーナー

日本に留学して困ったことは?

・時間やルールを守らないといけないこと。

・バイト中、日本語が理解できても「あなたは、外国人だからわからない」と言われる。

母国では男女差別がある?  

ありません。

国のスポーツは?

日本は相撲、ベトナムの人気はサッカー、ネパールは水泳、ミャンマーはクーデターもあり、オリンピックに参加できなかった。

日本食で苦手なものは?

和食(寿司など生ものは食べない)、納豆(ベトナム)、馬刺し(ミャンマー)、牛肉(ネパール) ※ネパールでは牛は神様なので食べない


ポスターセッション

スタッフがA~Eのセッションごとに、各々の国の民族衣装や特徴を1枚のポスターにまとめ、参加者にその内容を伝えました。

A エチオピア/ガーナ/日本
B ウズベキスタン/日本
C インド/インドネシア/日本
D イラン/モンゴル/日本
E メキシコ/コロンビア/ペルー/日本







南区生涯学習推進課推進員の増本さんも民族衣装(サリー)の体験

「きれいな刺繍ねえ」


民族衣装をまとった留学生とスタッフ
後列左の人権イメージキャラクターは人KENまもる君



会場の掲示から

西高宮小5、6年12クラス全児童の人権標語
「見えなくても 心にきずはあるんだよ」


高宮中学校・美術部員による人権ポスター



第二部

オカリナコンサート

テーマ「一人ひとりの人権が大切にされる まちづくりをめざして」

マザー・アース人権啓発研究所主宰・山口裕之さんによるお話とオカリナコンサートがありました。曲は時代(中島みゆき)、イマジン(ジョンレノン)、上を向いて歩こう(永六輔)


「現代は、同和問題、女性・子ども・高齢者・障がいのある人・外国人、犯罪被害者、性的少数者などさまざまな人権課題があります」
「地域・学校・家族の笑顔は、私たち一人ひとりの学びと笑顔から生まれます。これから『幸福創造という視座で更なる自分探しと未来創造の時を過ごしていきましょう」

柔らかいオカリナの音色にうっとり


♪ すてきな音色をお聞きください



最後に人権擁護委員(南区)成瀬えみさん(西高宮校区)佐田智子さんと人KENまもる君の紹介で閉会となりました。


〈取材を終えて

インターネットで世界中どこにでも繋がることができる時代になっても、周りを海に囲まれた単一民族国家の日本に生まれた私たちは、無意識のうちに、外国人との間に心の壁を作ってしまいがちです。民族衣装姿の留学生の話を対面で聞き、違う文化に少しでも触れたことで、このような機会が人権問題を解決するための初めの一歩につながると感じました。