2020年1月24日金曜日

校区合同防災訓練と避難訓練〈2〉


10時半ころ
各町内ごとに引率された避難者が、続々と西高宮校小学校体育館に到着

ゼッケンを付けた受付係が名簿を確認


体育館入口で受付を終えると
町内ごとに色分けしたガムテープを上腕部に貼ります

「自分の町名のプラカードに並んでください」



町内ごとに4つのグループに分かれ、応急手当訓練、負傷者の搬送訓練、AEDの操作訓練、消火訓練(体育館倉庫前)を行います

 どの顔も真剣なまなざし

骨折の場合、段ボールと家庭用ラップでギプスの代用になります
「固定するだけで、負傷者の痛みも軽減できます」

「心臓マッサージは思い切って力を入れてください」

「AEDの操作、いざとなったら多分できると思う」と答えてくれた小5男子

竹と毛布を使った搬送訓練
「体重が重い人を運ぶときは、運ぶ人数を増やして」




火がでたら・・・
 1、「火事だあ!」と周りに知らせる
 2、天井まで火が伝わったら避難する
 3、初期消火は消火器を使って「ピノキオで!」
  ピ  ピンを外す
  ノ  ノズルの先端を持つ
  キ  距離を保つ(火元から3m)
  オ  押す
 子どもたちも「ピノキオ」は、すぐ言葉に出して覚えます


身を乗り出して、真剣さが伝わってきます


最後に、非常時持ち出しグッズ(トイレットペーパー、栄養機能食品、ドロップなど)が参加者へが配布されました



【合同防災訓練を終えて

落合自治協会長
「皆さんのご協力のおかげで合同防災訓練、避難所開設訓練をすることができました。今回の訓練を通して、校区の防災に何が欠けているのか、これから何をするべきか、それを見つけるためのスタートラインに立ったと思っています」


福岡市南区役所、防災・安全安心係/福園さん
「避難所運営では、スタッフだけが知っているのではなく、例えば避難所レイアウトなども大きく掲示して誰でもわかるようにし、住民がお客様にならないように協力してもらうことが大事です。避難行動の時、住民の皆さんも実際に自分に必要なもの(薬など)を入れた非常持出袋を持って行動する訓練をするべきです。スタッフのベストは目立ってよかった」


西高宮安全安心ジュニア隊/中2
「避難場所作りはテレビでしか見たことがなかったので、作ったり、実際に見たのは初めてでした。みんなが少しでも安全に過ごすため、ブルーシートが浮かないようにしっかりガムテープを貼るなど大変な作業をしていることがわかりました。心臓マッサージをやっている人はとても大変できつそうに見えました。一人の命を助けるために自分の体力なども犠牲にしているのかなと思いました。自然災害は必ず起こるもので防ぐことはできないけれど、被害を少なくしたり、周りを見てすべきことを考えることはできるので、大きな被害が起こらないようこれから対策をしていきたいです」


西高宮安全安心ジュニア隊/中1
「初めて避難場所を作るところから参加したので、びっくりすることが多かったです。例えば、土足で体育館に入れるようにシートをほとんど隙間なく敷いたり、みんなが引っ掛からないようにシートをテープで全部貼ったりと細かいところまで気にしなければいけないと思いました。心臓マッサージやAEDは、やり方を知らない人も多いと思うので、今回とてもいい機会だったと思います。ジュニア隊では、このような訓練に関わることで少しでも興味が出てくると思うので、今回参加してよかったと思いました」


西高宮安全安心ジュニア隊/小6
胸骨圧迫やAEDの練習をして、5年の時経験したことを復習できてよかったです。片付けやブルーシートを敷くのがはがしたりつけたりたいへんでした」


平和/60代女性
「最近の異常気象に明日は我が身と水や缶詰類など多少は備えているが、気軽な気持ちで手ぶらで訓練に参加してしまった。次回は非常持出袋を準備して、実際の避難のつもりで、切羽詰まった危機感を持って臨みたい。AED、救助訓練を実際に体験できて、多少は不安感が解消された。参加して本当によかった」


平和/50代女性
「以前救助訓練に参加してから随分年数が経ってしまっていたので、今回訓練に参加できてよかった。人工呼吸の方法が変わっていたり、忘れてしまっていることも多く、毎回参加した方がいいと思った」

平和/30代女性
「AEDを初めて間近で見て体験することができた。大人がまじめに訓練に参加している姿を子どもたちに見せることができてよかった。このような機会があれば、またぜひ参加したい」


市崎/50代女性
「今日は貴重な体験をすることができた。実際に地震が起きても、何も知識もなければ、まったく動くことができないと思う。今日の訓練を少しでも活かせればと思う」




昨年10月の超大型台風19号の被害も今だ日本の広範囲に影響が残り、異常気象が異常でなくなりつつあるのを実感されます。いつ何が起こってもおかしくない現在、西高宮校区としては、初めての避難所開設、避難行動訓練、救助訓練に参加した人たちの声からも、本気で心構える必要性が伝わってきます。
訓練に臨む皆さんの真剣なまなざしが強く印象に残りました。