場所/鹿児島市 鹿児島商工会議所(アイムビル)
主催/九州管区警察局
左から西島さん、石﨑さん、田中さん(ジュニア隊運営委員)
テーマ:「お世話になっている地域への恩返し」
~私たちが築く安全安心な街づくり~
はじめに
「私たちの住む西高宮校区は、都心に近く緑も多い住宅地です。人口・世帯数ともに南区では最も多く、西高宮校小学校、高宮中学校も生徒数が南区では一番のマンモス校です。
平成27年10月に西高宮安全安心ジュニア隊は発足。小学4年から中学2年で構成され、15~30名の隊員が活動しています。
私たちジュニア隊は広く防犯に関する知識を身につけ安全安心の街づくりを推進、様々な体験活動を通して防犯意識やモラル・マナーの向上に努めることを目的としています。
活動内容は
・活動時には必ずベスト、帽子、手帳を身につける
・年度初めに入隊式、終わりに除隊式を行い、中学2年には任期満了証書が授与される
・福岡市防災センター、県警本部通信指令室など施設見学やCAP講習会への参加
・昼間、夜間のパトロール実施と同時に危険個所の点検
・市民一斉清掃のとき、平尾新池周辺の清掃や草取り、花だんの手入れを行う
・校区大運動会での国旗の掲揚降納を担当、団体紹介の行進に参加
・「あかりのともる新池まつり」では、それぞれのメッセージを書いたぼんぼり作成
メッセージは・・・
〈みんなで声かけ築こう安全な西高宮〉
〈みんなで守ろう大好きな町〉
〈元気いっぱい西高宮〉
工夫しているところは
・おそろいのユニフォームを着用しみんなの気持ちが一つになるようにしている
・ジュニア隊の活動を知ってもらえるように校区の行事に参加している
ジュニア隊に入ってからの変化は
パトロールを行うことで、隊員一人一人が防犯防災への意識が高まった
今後の課題と解決への取り組みは
・発足から4年経つが認知度が低い。方策として校区の行事に積極的に参加
・隊員の確保の課題については、小中学校で募集用紙を配布し、学校・PTAに積極的に紹介してもらう
・継続的な活動経費の課題点について、引き続き自治協議会に活動資金の助成をお願いする
平伸二教授(福山大学人間文化学部心理学科)の講評
⚫小中学生が地元の安全安心のための防犯活動を行うのは、全国的にも珍しい例で素晴らしい取り組み。防犯にも小中学生の視点が大切。⚫課題であるジュニア隊員を増やすために認知度を高めることが必要。
たとえば活動風景の動画を小学校の全学年に見せて知らせる。そうすることで4年生になるのを待ちわびる、そういう刺激がインパクトになる
ほかには、ゆるキャラマスコットを考案し取り入れると関心を持ってもらいやすい
会場の皆さんからの感想は?
「子ども目線で危険個所点検がされていることがとても素晴らしい」
「若い人がこれだけやっているんだということを全国に発信すべき」
「このような若い人がフォーラムに来てくれてうれしい、これまでになかったことです」
ほかの団体はどんな発表をしたの?
⚫大分県代表 「双葉の里」善行寺駅前安全・安心パトロール隊
「子どもたちの未来のために無理をせず末永く」
⚫鹿児島県代表 NPO法人クリーンパトロール・鹿児島
「街の灯台守」として街を愛し地域に根の張った活動を
⚫熊本県代表 龍野地区防犯パトロール隊(ドラ・パト隊)
「龍野地区の安全安心は私たちが守ります」
フォーラムに参加して
石﨑柑那さん
「フォーラムでの発表は私自身にとっていい機会でした。これまでこのような事についてあまり理解していませんでしたが、各県の取り組みを聞き、この経験を活かし明るい街づくりに少しでもお役にたてればと思っています」
西島侑希さん
「初めは緊張しましたが、しっかりと活動報告や自分の意見を発表できたので良かった。これからも安全安心な社会を作るために、今回学んだことを生かして行動していきたい」
随行した自治協議会・落合会長から
立派に発表したジュニア隊の姿を見て感激しました。
結果発表が待ち遠しいです。