2025年5月30日金曜日

令和7年度 第1回 ヒューマンライツ講座 ー平和学習の現在ー

5月24日(土)13:30~14:30、人権尊重推進協議会主催の第1回ヒューマンライツ講座が西高宮公民館で開催され、22人が参加しました。

    
 内容 : 平和学習の現在について
〜小学校・中学校での取り組みを通して〜
講師 : 南区生涯学習推進課  
       人権教育推進員 北御門 毅 氏
(きたみかど たけし 元平尾中学校校長)



◎人権尊重推進協議会 花田会長挨拶
昭和20年(1945年)8月15日の第二次世界大戦終結から80年の節目となる本年は、特に戦争と平和を考える大切な機会になります。


◎講演の内容
(講師の北御門さん)


(みなさん熱心に話を聞いています)



 1.西高宮小学校の取り組み 

 (1) 6.19 平和学習      
1年生 「ぞうのもん」            
「とびうおのぼうやはびょうきです」 
    
2年生 「へいわってなんだろう」           
「しりたいの」      

3年生 「火の海をにげて」         
 「まちんと」

4年生 「火の雨がふる」
 「海をわたった折り鶴」      

5年生 「福岡大空襲について」 DVD視聴  

6年生 「福岡大空襲について」 語り部のお話 


(2) 8.6・8.9 平和学習  
(3) 6年生修学旅行 
長崎平和公園での集会 


2.高宮中学校の取り組み  
(1) 6.19 平和学習      

1年生 「福岡大空襲」
 

2年生 「沖縄戦」
「でいごの花が咲き 風を呼び 嵐が来た」の歌詞で始まる「島唄」。 歌詞の持つ本当の意味は、「1945年春、でいごの花が咲く頃、米軍の沖縄攻撃が開始された」で始まる沖縄戦の悲劇と平和への願いを込めたメッセージです。



 3年生 「博多港の歴史から未来を考える」


3.人権について 
この世で一番大切なものは「命」。 

人権とは 
・「人の命」そのもの 
・自分らしく幸せに生きる権利 すべての人が生まれながらにして持つ永久の権利   

人権を尊重するとは 
・自分を大切に思うのと同じように他人のことを大切に思うこと 
・互いに相手の立場になって考え、互いに認め合い、互いに理解すること 

 4.DVD視聴 
「引揚げ ―知らなきゃいけない真実―」  
野間中学校放送部の生徒たちが引揚げ体験者に会って、取材・インタビューして作成した作品です。


◎最後に・・・ 
福岡市の数ある戦争遺跡の中から、今回は以下の遺跡が紹介されました。 
・陸軍の西部軍司令部・福岡連隊(福岡城跡) 
・沖縄の特攻作戦を指揮した陸軍の第六航空軍司令部(現在の福岡中央高校) 
・映画「月光の夏」にも登場する生還した特攻隊員を収容していた振武寮(元九電記念体育館の地) 
・陸軍接収地であった鴻巣山

平和2丁目1区北の町内会長でもある津留人尊協役員が、幼少の頃にご両親より聞いた話によれば、旧軍の施設のあった場所や戦禍のあった地域の一部には、戦後、平和の名を冠した所があり、「平和」という町名は、戦禍の時代を偲び新時代を期待して「平和」の名を冠したということです。